女性のAGAとは

１つでも当てはまる場合、それは薄毛のサインかも

髪のボリュームがなくなってきた
地肌が透ける
抜け毛が多い
分け目が広がってきた

女性の3人に1人は生涯のどこかで抜け毛や薄毛、ボリュームダウンに悩まされる

「薄毛」というと男性に多いイメージがありますが、最近では女性の患者さんも増加しています。実際、20歳以上の女性の約40％が、生涯に一度は薄毛を経験すると言われています。当院にご相談にいらっしゃる方の中でも、女性の患者さんが半数以上を占めています。

女性の薄毛が増えている背景には、社会進出によるストレスの増加や、極端なダイエットによるホルモンバランスの変化、誤ったヘアケアによる頭皮トラブルなどが挙げられます。また、女性特有の原因としては、出産後や更年期におけるホルモンバランスの乱れが影響していることもあります。

女性が発症する主な脱毛症

びまん性脱毛症

加齢やストレスによるホルモンバランスの乱れが原因で発症する脱毛症があります。実際、薄毛に悩む女性の4人に1人がこのタイプの脱毛症だとされています。この症状は、男性ホルモンの影響が関与していることから、男性型脱毛症（AGA）の女性版「FAGA（女性男性型脱毛症）」とも呼ばれます。

初期段階では、抜け毛が増加し、分け目が広がってくると感じることが多いです。その後、頭部全体の毛が徐々に抜け、薄毛が進行していくことがあります。

分娩後脱毛症

出産後に発生する脱毛症は、ホルモンバランスの乱れが原因で一時的に髪の毛が抜ける状態です。このタイプの脱毛症は「産後脱毛症」と呼ばれ、通常は時間の経過とともに自然に回復します。しかし、早期回復をサポートするために、内服薬などの治療法も存在します。これらの治療法は医師と相談の上、適切に利用することで、回復を促進することができます。

牽引（けんいん）性脱毛症

日常的に髪を結んだり、髪を強く引っ張ったりすることで頭皮に負担がかかると、脱毛症が発生することがあります。この状態は「牽引性脱毛症」と呼ばれ、髪の分け目やこめかみ部分、額の生え際などが薄くなるケースが多いです。髪を強く引っ張ることが続くと、毛根がダメージを受け、脱毛が進行することがあります。対策としては、髪を結ぶ際の方法や強さを見直すことが重要です。

円形脱毛症

免疫系や甲状腺の疾患、自律神経の障害が原因で発生する脱毛症があります。この脱毛症は「円形脱毛症」と呼ばれ、硬貨大の円形の脱毛班が1か所から数か所に現れるのが特徴です。多くの場合、自然に回復することが多いですが、広範囲にわたる脱毛や長期間続く場合には、完治に時間がかかることがあります。また、体質によっては再発することも多いとされています。

女性の薄毛の原因はさまざま

ホルモンバランスの乱れ
過度なダイエットによる栄養不足
人間関係・仕事のストレス
頭皮環境の悪化
血行不良
卵巣や甲状腺など内分泌系の疾患
不規則な生活

女性の薄毛治療一覧

再生医療を用いた薄毛治療

発毛に有効な「成長因子」や患者さん自身の脂肪から取り出した「幹細胞」を頭皮に注入し、毛髪の再生を促進する治療法があります。この治療法は、男性のAGA（男性型脱毛症）や女性特有の薄毛にも効果を発揮します。成長因子は毛髪の成長を促進し、幹細胞は再生能力を高めることで、髪の毛の再生をサポートします。この方法は、自然な治癒力を利用して発毛を促進するため、効果的な治療法とされています。

内服薬

内服薬による治療は、発毛に必要な栄養素を体内から継続的に供給することで薄毛の改善を目指します。薄毛治療に精通した医師が、患者さん一人ひとりの症状や状態に応じて、最適な治療薬をご提案します。これにより、個々のニーズに合わせた効果的な治療が実現されます。

外用薬

外用薬による治療では、頭皮の衛生状態や栄養状態を改善することで、発毛を促進します。薄毛治療に熟練した医師が、患者さん一人ひとりの症状や状態に応じて、最適な外用薬をご提案し、効果的な治療を行います。

ヘアケア

ヘアケアによる治療では、頭皮の衛生状態を保ち、発毛に適した環境を整えることが目的です。このアプローチは、他の治療法と併用することでさらに高い効果を発揮することが期待できます。AGA治療に経験豊富な医師が、患者さん一人ひとりの症状や状態に合わせて、最適なヘアケア製品や治療法をご提案し、効果的な治療をサポートします。